男性不妊症の治療

            (精子の存在する方)


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男性不妊症 トラブルサイン61~80

 男性不妊には様々な原因がございます。現状の不妊状況と比較しつつ、多くの不妊情報の中から的確な診断の一助になればと考えます。 "精子が少ない"ことがイコール男性不妊と考えがちですが男性不妊症には色々な内容の違った男性不妊がございます。これらの情報があなたの男性不妊症の改善に繋がればと考えます。
  男性不妊症トラブルサイン61~80  
 61  膿精子症
   精嚢から分泌する精漿液(精嚢腺液)はやや黄色味を帯びた粘度のあるアルカリ性の液を分泌します。このような生理的黄ばみを越えた黄ばみは膿精液症といい化膿性疾患が考えられます。また、精液中に100万/ml以上白血球があった場合も睾丸内の化膿性疾患が考えられます。精査と処置で改善が図れます。
 62  精液量が少ない 
   WHO(世界保健機構)に於いては、精液量に関する規定で、射精精液量を2ml以上あれば正常値と定めております。一度だけの検査では確定は出来ませんが、常に1ml以下の場合には、逆行性射精(射精精液が膀胱に流れ込んでしまう場合)を考えましょう。また、全く精液が射精されない場合は、無精液症といい、睾丸~精液が射精されるルートに何らかの病変や先天性の精路欠損なども考えましょう。
 63 体質について 
   先天的に獲得した体質には、精子に好意的なものや迷惑な体質がございます。東洋医学などでは、細かな分析の基でそれぞれの方に同じ効果を得るには、それぞれに違った対応を行うことで同じ結果が得られるシステムを持っております。西洋医学では、薬に体をあわせる方式ですが、東洋医学は、体に合わせる治療法です。
 64 ベーチェット病
   青壮年のおもに口腔(こうくう)粘膜、皮膚、眼(め)、外陰部を侵し、ほかにも関節、消化器、血管、神経系などに多くの病変が反復出現する原因不明の病気である。各種の症状をまとめて1937年に報告したトルコの皮膚科医ベーチェットHulusi Behcet(1889―1948)にちなんでよばれ、ベーチェット症候群ともいう。副睾丸炎を発病する頻度が高く、会陰部の潰瘍など特徴的症状として挙げられている。精子にも影響があり、乏精子症や精子無力になりやすいです。
 65 サルコイドーシス、川崎病
   この病気に罹患した場合、一部の方に生殖能力に影響がみられます。
サルコイドーシスでは卵子や着床に川崎病では、無月経無精子症まで影響が及んでおります。男性では精子細胞まででそれ以下にまでの影響は確認しておりません。
 66 乏精子症の診断
   WHO(世界保健機構)に於いては、精液濃度に関する規定で、射精精液濃度を1500万匹/ml以上で自然妊娠に必要な精子濃度と定めております。これ以下の濃度を乏精子症といいます。しかし、妊娠は濃度だけで判断するものではありませんので、200万匹/mlでも現実に自然妊娠の事例もございます。濃度の低下は顕微受精や体外受精で補えますが、精子の質についてもしっかりと精査することが大切です。
 67  奇形精子症の診断
   奇形精子症とは、正常な形態の精子でないことを示します。一般精液検査では奇形率は20%以下が正常とされ、これ以上では何らかの精子処理法を用いないと自然妊娠は不可能のようです。クルーガーテストでは90%以上奇形がございますと、体外受精や顕微受精でも妊娠は不可能とされております。大切な診断です。日本ハリセンターではこれらの奇形率の改善を行っております。
 68  精子無力症の診断
   精子濃度は正常、異常の問題ではなく、存在する精子が本来の役割を果せない精子ばかりが存在する事です。卵子に向かって進入しなければならない精子の役割が果せない精子のことです。体外受精や顕微受精でリカバーするも結果が出ない場合は、鍼治療にてその精子の能力の改善を計ります。
 69  低テストステロン 
   何度か今までにもお話しているかと思いますが、正常精子の生存環境とこのテストステロン値の正常域の確保が男性不妊から脱出する早道と思います。低いテストステロン値は、精子の能力を奪うとともに、受精卵、着床、胎盤形成まで影響があり、このテストステロン濃度の改善が隠れ不妊として、理屈の通らない不可解な着床障害や受精卵の劣化や分割停止に大きく影響を与えております。
 70  精子運動率の低下
 

 奇形精子率や精子無力症とも通ずると頃ですが、WHO(世界保健機構)に於いては、精子運動率に関する規定で、精子運動率が50%以上で自然妊娠可能域と定めております。

 

 71 下垂体異常
  下垂体の代表的な病気には下記の様なものがございます。
下垂体腫瘍
末端肥大症
クッシング病
プロラクチノーマ
視床下部・下垂体機能低下症
尿崩症
ADH不適合分泌症候群(SIADH)・低Na血症
このほか特に性腺に関しては、細かなバランスもございます。各論で詳細はすすめましょう。
 
 72  睾丸が小さい 
  日本人の成人男子の睾丸サイズは約15mlといわれます。無精子症エリアでは約5ml程度から、ビッグサイズでは32ml程度まで確認させていただいております。最小サイズの患者様と最大サイズの患者様は両者とも無精子症患者さまです。精子に関しては、おおきさだけでは判断できません。 
 73 睾丸が片方しかない 
   何らかの問題で摘出してしまった場合が多い様ですが、精子形成ホルモン濃度は、正常値は一ケタ台ですが、睾丸が片方しかない方は、二ケタ台の生理的正常値として取り扱う必要がございます。下垂体は片方しかない睾丸に気づかず二個の睾丸の管理をし続けております。
 74 喘息の有無
   性腺・甲状腺・喘息・アレルギーなどは、それぞれに全く異にする病気ですが、体の中ではとても仲良しの病気です。精子の劣化、精子が少ない、精子の能力などとかかわりを持っております。
 75 結婚と環境の変化
   女性も、男性も結婚を契機にさまざまなことが変わる場合がございます。なれない夫婦生活や二人の共同生活や家庭を守る義務感などから、精子や性的機能まで異変を起こすこともございます。異変に気づいたら精液検査とホルモン検査を行いましょう
 76 過敏性大腸症候群
   腸の病気で、会社に出社する!!と思っただけで下痢をおこすストレスなどに起因する心因性の疾患です。長期間この様な状態が続きますと、体重減少や冷え性、ホルモンバランスに異変を生じます。心のケアーと自律神経のバランスを考えた治療も大切です。不妊症患者様の中でも多く見うけられる症状です。
 77  通院依存症
   男性不妊症が原因で顕微受精を何回も実施し続けているご夫婦が多くおります。理由も無く通院がライフワークになり、通院していないと見放されたようになり不安で婦人科通院をやめられない患者さまがおります。精子の改善が大切な事を忘れないで。
 78  仕事で科学物質を取扱う
   不妊原因のコーナーでも押し上げた、ホルモン撹乱物質~生活環境エリアで使用する化学薬品の中には、精子に関してその機能を阻害したりする薬物を含む場合がございます。精子に問題が発生いたしましたら、精査を行いましょう。
 79  過食、拒食症
   心因性こころの病と言われます。過食も拒食も同じで、基礎体温の持異変化やエストラジオール等の濃度異常はある場合もございますが、一般的には、妊娠以後の着床→流産のケースが多く見うけられますので妊娠なさってからも安心はできません。
 80 痩せないからだ!! 
 

 中枢性の問題が1点ございます。一般的な肥満では問題ありません。

先天性遺伝的要素を含む、肥満体質にはテストステロンやエストロゲン生産やLH、FSH等のゴナドトロピン性腺刺激ホルモンのバランス挙児に恵まれにくい体質があります。これは、染色体の検査も必要となります。


  ワンポイントアドバイス  
ベストを尽くす・・・今だから。 今でないと。

 サルコイドーシス、ベーチェット、ギランバレー症候群、川崎病クローン病は生殖エリアが影響を受けると、難易度の高い疾患ばかりで、単純なFSHが高いからとか男性ホルモンの低下程度の改善で結果は導き出せません。複雑多岐、高中枢組織と腸内や体内の脳とのバランスなどを考慮しつつ治療をすすめなければ結果は出ません。