総合改善ハリ治療


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         総合改善ハリ治療

   part(1) 着床最低条件と異常値の改善

   part(2) 生殖エリアの科学的確認と対応

   part(3) 婦人科障害と胚移植

   part(4) 免疫因子と非着床、流産、不育対策

      part(5) 「間脳-下垂体」上位中枢域の稼働

   part(6) 一般疾患と着床障害

   part(7) 非着床因子の改善

   part(8) 卵巣・卵子と胚移植の関連と対策

   part(9) 体外受精方式と胚移植

   part(10) その他


「子宝はり」の日本ハリセンターへようこそ


胚移植 総合改善ハリ治療

  part(2) 生殖エリアの科学的確認と対応

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  生殖エリアの科学的確認と対応  

 

 ●問題点があったら胚移植をキャンセルして下記の条件を改善させてから胚移植を行いましょう。

 

 

  胚移植前検査
  肝機能、肝炎検査、HIV(エイズ)
 

クラミジア感染症検査

 

・陽性の場合は、ご夫婦で抗菌剤治療が必要になります。

・クラミジア感染があった場合、卵管水腫があると胚移植の際着床しにくい

  精液検査
 

・男性因子による受精卵の形成に変化を生じたり、受精卵の分割速度の低下、

胚移植による陽性反応が得られない、男性因子による不妊症も考慮しましょう。

・男性因子がありながら妊娠した際は、妊娠10週までの稽留流産が多くみられ

ます

  生理3日目の採血(生殖エリアの検査)
 

・LH 

・FSH

・PRL

・E2

・テストステロン

・β-HCG→胚移植を行う周期の生理3日目(D3)に検査

・AMH

・Dダイマー

 

甲状腺機能検査

 

 

甲状甲状腺検査

TSH 甲状腺刺激ホルモン 
FT4 フリーT4・遊離サイロキシン
 FT3 フリーT3・遊離トリヨードサイロニン
T4 トータルT4・総サイロキシン
T3  トータルT3・総トリヨードサイロニン
TPOAb  抗TPO抗体価(Anti TPO antibody)
TRAb TSHレセプター抗体・甲状腺受容体抗体価
TSAb  甲状腺刺激抗体価
TgAb  抗サイログロブリン抗体価
マイクロゾームテスト マイクロゾーム抗体価
サイロイドテスト  TgPA抗体価(Thyroglobulin antibody by passive agglutination)
Tg (サイログロブリン              サイログロブリン
 

性ホルモン結合グロプリン(SEX Hormon-Binding Globulin:SHBG)

 

・CRP炎症反応

・A1C

・総コレステロール

・子宮内膜炎

※SHBG下流シグナル、SHBG上位シグナル、SHBC受容体の同定

  低温期のエストラジオール
 

卵子一個当たりのエストラジオール値が排卵直前で250~300ng/mlあってほし

い、排卵期に100レベルだと採卵の意味がなくなります。自己確認の下で進路を

考えよう。

  黄体初期の子宮内膜厚(EM)
 

EMを10mmに確保しましょう。「EMが4mmでも妊娠した」と言って胚移植を

強引に進める施設もあります。EM4mmの妊娠は、特に稀なことで、日常的に安心して胚移植を任せられる数値ではありません。「欲と偏見」に注意!!

 

排卵前後のLH(mIU/ml)とP4(ng/ml)の対策  

 

・排卵やや前のLHは10mIU/ml未満でP4値は0.5mIU/ml以下が多く、卵子が卵巣に存在し排卵していないことが確認できます。

・排卵直前のLHは20mIU/ml前後まで上昇しP4も0.5mIU/ml以上1.0mIU/ml未満にまで上昇します。
・自然排卵中はのLHは約50mIU/ml位まで上昇します。P4値は1.0mIU/mlを超えます。

・排卵数日後の移植時には、P4値10.0mIU/ml程度まで上昇してからの胚移植が理想ですが、P4ホルモンを補助する投薬、注射、膣座薬などでホルモン補充が可能になります。自然周期の胚移植施設では、これらの補充はなく自力での対応となります。日本ハリセンターでは、刺激・補充療法施設、自然周期の胚移植施設どちらでも移植後のハリ治療としてサポートしております。

  採卵、胚移植時の個性の主張と環境のリカバリー 
 

・卵子の成長とエストラジオールのバランスは、一定の範囲内で卵子とエストラジオール量が比例的に増加します。卵子一個の場合も複数個の場合も増加範囲内で成長します。成熟卵に達するにはエストラジオール量は250~300ng/ml必要ですが、人により、生理期直後は増加が緩慢な方、生理期直後に急激にホルモン増加するタイプ、低温期中期に増加が進みにくい方、低温末期の排卵・採卵期に急激にホルモン分泌量が増加する方などがおります。卵子自体でも多少の誤差や成長バランスの違いがあります。自然周期の体外受精方式以外の施設では、アンタゴニストの利用を検討していただけます。

 

  排卵が早いタイプと遅いタイプ
 

・生理周期が28日だとすると、約14~16日が排卵頃になりますが、卵巣機能の問題やメンタルや仕事関連などから卵子の成熟が遅れて16日以後になったりすることがございます。卵胞チェックでも常に30mmに達しないと排卵しない方、単純な生理不順が存在する方、黄体機能の形成環境上黄体期が短いために発生する排卵が遅いタイプなどがあり、病的環境がなければ個人的体質として自然な対応をすすめます。

・排卵が生理から10~12日以内になる排卵が早いタイプの方には、体質的因子、間脳の生理周期のプログラムによる場合、卵巣機能低下症や無排卵タイプなどがあり「良質卵子」の形成には成熟した卵子が必要であることが条件です。よって不具合などが存在したら胚移植、胚移植のハリ治療以前の問題として、良質卵子の改善治療を行うことをお勧めいたします。

・残卵障害として、何らかのトラブルとして前周期から成長してしまった卵子が生理終了した直後に排卵をするケースがございます。この時の卵子及び受精卵は胚移植において良好な結果を生む能力はありません。そして、このような残卵障害を惹起した生殖環境を理解して、次に発生しないよう改善処置をいたしましょう。何かが不具合かトラブルを起こしております。黄体エリアの問題でしたら「着床」に影響することも危惧されます。秀麗な卵子や受精卵を作るため。

・40才を過ぎて生理周期の短縮が始まります。エストラジオールの分泌量の変化、更年期予備軍といわれる時期には、卵子の劣化、AMHの低下、生殖以外では白髪化、関節障害、骨の変形、組織の能力の低下、悪性腫瘍の発生率の上昇などがありますが、蕭然より先を見て希望を叶えましょう。

 

胚移植実施条件

 

・新鮮胚移植でも凍結胚移植でも、まず、良質受精卵であって欲しい。

 〔分割胚・・・G1、G2、 胚盤胞・・・3~5サイズ、AA、AB、BAクラス〕

・免疫的問題が関係していれば?   自己免疫疾患が関係している方の対処

・流産、不育関係が関係していれば・・ 事前に対応をしいてきましょう。

・男性に甲状腺機能低下症がありますと、患者様によってはスモールサイズの

 精子しか生産ができないことがあります。

・多精子症などの経験者はIMSI 、ICSIに処置法をアップしましょう。単にセキ

 ュリティー上の問題だけではありません。(※多精子症は一つの卵子に複数の

 精子が入ってしまう一般的にはありえない異常受精です。卵子の質的問題も

 考慮しましょう。)

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・胚移植時の科学的環境の安定をはかる・・・E2→100、PRG→10、LH→一桁

・肝機能の数値、プロゲステロン(C21 ステロイド)の着床とAST(GOT)、ALT

 (GPT)値の係わり

・子宮内膜厚→10mm

・CRP反応がない事

・間脳(視床下部)ー下垂体ー卵巣ループがしっかりしていること

・卵巣・子宮に機能障害や器質障害がない事

・改善できない疾病や機能障害や病的疾患を抱えている方は、1人1人異なる

 病的環境なの障害や疾患担当病院と移植施設とハリ治療との連携で事にあ

 たりましょう。

 

  胚移植のポイントと関連ホルモンの動態
 

・胚移植を進める場合は・・・・・

 ①胚移植周期において成長中の卵子の排卵を進める

  自然排卵、hcg5000(強制排卵)など、プレマリン、エストラーナ(卵子の

  成長阻害とEM値の確保)などで卵子の排卵を済ませます。

 ②排卵数日後に移植が予定されます。この時点で採血する施設と胚移植予定

  日を事前に決めておいて当日採血する場合があります。採血によって着床

  環境か整っていなければ、ホルモン補充法、移植日の1~2日の変更、科学

  的確認をせずに胚移植予定日に強制移植・・・などなどの施設間誤差がご

  ざいます。

 ③胚移植では、しっかりEMが形成できているか、採血によるホルモン濃度の

  検査を実施する施設もございます。また、身体的問題として、例)急性の

  虫垂炎、高熱を発する炎症性疾患、突発性疾患疾患などのは胚移植施設の

  判断で胚移植の実行orは中止が判断されます。

  無事胚移植が実行されますと、妊娠判定日は約二週間後になります。

  胚盤胞移植の方は、移植日より5日目に仮判定が設定されている施設も

  ございます。

  移植直後のハリ治療
 

受精卵の胚移植は移植が終了した時点から着床作業が開始されるといわれます。何回か誤って体外施設の検査でも、β-HCG値が上昇して整数値になっているの

が確認されています。(hcg5000注)は利用せず、ホルモン補充も行わない自然

周期の体外施設の検査結果です。
細胚移植後5日目頃には、高値の方はβ-HCG値が100以上になっております。

着床環境をつくったり、確実な結果を残すために胚移植直後のハリ治療(胚移植後三日以内)をお勧めいたします。

  科学的流産 
  ほぼ自然妊娠の方が、生理がやや遅れたりして念のため妊娠検査を自分で行って陽性反応がでるも、間もなく出血→生理になりほぼ周期内で終了してしまう妊娠・流産のことを言います。
   仮妊娠判定
 

正式な妊娠判定は、基本的には胚移植して二週間後ぐらいですが、仮判定として胚移植後5日目前後に設定する施設がございます。全施設が実施しているものではありませんが、「胚盤胞以上の状態の受精卵」に限り実施しておるケースが多いようです。 

・β-HCG値が10や30、50などの結果の場合の対処

・ホルモン濃度の確認から子宮外妊娠の観察が始まります。

・β-HCG値の数値、E2値の数値、PRG値の数値など人によりそれぞれの数値の

 多い、少ないホルモンが出てきます。可能であれば調整をはかります。

  妊娠判定
 

・生理になっていた場合→妊娠陰性

・精尿検査、血液検査で所定の検査で結果判定を行います。

・仮妊娠判定で陽性反応がでますと、再度血液検査は行わず尿検査に切り替え

 る施設がございます。

・エコー検査→患者様によっては胎嚢が確認できることがあります。胎芽の

 確認は妊娠6~8週になります。

・β-HCG(HCG-βサブユニット)とTSH(甲状腺刺激ホルモン)は、構造式が非常

 に類似しているため妊娠によりTSH値の異常変化から、甲状腺機能低下症の

 発生が危惧されます。専門医の受診や総合病院での産科利用をお勧めいたし

 ます。

・胎嚢確認→胎芽確認→心拍確認が正式な妊娠の確定になります。

  妊娠決定と流産について
 

妊娠陽性判定があった後は、胎嚢確認→胎芽確認→心拍確認と進みますが妊娠10週までが初期流産、稽留流産発生エリアです。

・自己免疫疾患では妊娠8週前後の心拍停止

・男性因子関連は妊娠10週前後の稽留流産がおおいです。

 妊娠10週までは、自然妊娠に比較して体外受精による妊娠のほうが4~5倍

 ほど流産発生率が高いです。

・全流産の発生エリアは、妊娠直後から妊娠10週までに集中しております

 この時期を乗り切れれば安定期になります。ハリ治療も卒業になります。


胚移植を進めましょう。

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★............ケアレスミスに注意しましょう ...............

総コレステロール値、LDL値、HDL値とその投薬
尿酸値とその投薬
ステロイド使用中(医薬品名は?)
 GOT(AST)、GPT(ALT)、γ-GTP
 A1C  他血液一般検査
 移植直前の子宮内膜(EM)は10mmありますか 
移植時のP4値が10ng/ml以上ありましたか 
胚移植時にEMが10mm以上 
高温期のE2値は常に100pg/mlより高い値
高温期のLH値は1.0~5.0mIU/mlの範囲です 
高温期のLH値は15.0mIU/ml以上は胚移植は中止
移植はAHA(アシステッドハッチング)など実施しますか? 
移植時のホルモン補充(膣剤、投薬、テープ、注射)は? 
子宮からの肉眼で確認できない程度の軽微な出血は?
排卵期直後に胚移植してませんですよね?
妊娠検査でβ-HCG、LH 、E2均等に上昇はしない 
卵巣過敏症候群(OHSS)、子宮内膜炎、桂枝茯苓丸処方中
胎盤形成前の稽留流産の経験は 
年齢的生殖能力の低下 
AMH(抗ミューラー管抗体)を確認しておきましょう
夫がギランバレー、ベーチェット、自己免疫疾患だったら 

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 胚移植、着床範囲の黄体機能の環境改善は卵巣・卵子から考慮して治療を進めましょう

 

度も何度も胚移植を繰り返さずを得なかった方は、体外施設の言われるがままの治療ではなく、自分を以って治療にあたりましょう