無精子症の治療

(精子がいない方)


「子宝はり」の日本ハリセンターへようこそ


男性サインNO.21~40

  ー男性サインー  
  気づかない間に  
赤ちゃんに恵まれない理由には様々な原因が考えられます。不妊治療として臨床処置を行う上で、患者様の不妊環境を確認した上で臨床を行っていきます。病的環境がはっきりわかっている方ばかりではありません。患者様の置かれている状況、穏やかなサイン、微細なシグナル、不妊症状などを確認しつつ、鍼治療を行いたいと思います。これから下記に記述したものは全てではありませんが、日本ハリセンターの行う鍼治療ではこのような形の原因と遭遇しております。今後の治療を行う上で貴重な資料になると思います。
  不妊は短い過去の中から生まれている!!   

 

 


男性不妊重要履歴診断 
 21  低体温症(非病的)

日本ハリセンターでは、2週間にわたり平熱の検査を実施しております。

基礎体温が低くても良好に働いている方もいれば、記帳できない程低温の方もおります。平熱が36.5℃にキープできていれば問題ないのですが、35℃台だった場合はLH.FSH.E2が正常でも同一の対応はできず別のプログラムでのはり治療になります。

 

22   おたふく(流行性耳下腺炎)

一般的には、おたふく(流行性耳下腺炎)と言いムンブスウイルスによる急性の睾丸炎を発病します。精子減少や精子製造機能の停止や低下、無精子症など様々な災いが発生いたします。おたふく感染は全員が発病するわけではございません。発病状態が激しかった方は精子検査を行いましょう。

 

 23  常用薬あり

長期、長年にわたり投薬しなければならない病気の人や自分の考えで、薬やサプリメントを利用している人は、一度血液検査を行いましょう。

 

 24  腎と腎

 

西洋では腎臓(じんぞう、kidney)は、泌尿器系の器官の一つ。 「肝腎」の言葉の通り、非常に重要な臓器の一つで、血液から老廃物や余分な水分の濾過及び排出(尿)、体液の恒常性の維持を主な役割とする。
東洋医学では腎、副腎、生殖器を指すようです。いくつかの不妊疾患や不妊症治療に当たっては、この腎経が重要なキーポイントとなり治療がすすめられる場合がございます。腎虚の人頑張ろう!!

 25  誘発剤の副作用と対応

極度に少ない乏精子症などでは、経口誘発剤と注射による治療がございます。これらには、薬の種類によって副作用も様々です。

○いつもぼ~とする         

○テストステロンが上昇        

○PRL(プロラクチン)値が高くなる 

○一過性無精子症○精巣機能低下症

 

 26  タバコとお酒の問題

喫煙者の女性で、妊娠された方の100%の方が禁煙いたします。お酒もやめます。心得ているようですので、何も言う事はありませんが、禁煙時期をもっと早めるか、完全禁煙するか考えて!! 煙に巻かないように?!男性不妊に関しては、直接的なダメージはありませんが、この機会にやめるのは良いことです。

 

 27  小児期発育障害

赤ちゃんは、生まれてから、体の発達、こころの発達、臓器の発達、運動能力の発達、五感の発達、知能の発達など、年齢とともに全てのものが生育していきますが、時には、一部の発達が遅れる場合も出てまいります。しかし、気づかないでそのまま成人してしまう事もございます。そのような見えないハンデが、不妊治療に於いて確認される場合もございます。しっかりと、問診事項に取り組んでください。

 

 28  膀胱炎にかかりやすい

膀胱炎は基本的には、菌による感染症ですが、特に大腸菌による場合が多く、残尿感や痛みなどの症状を呈くます。体質的に冷え性、低血圧症、下腹部がいつもつめたい方などは慢性的に膀胱炎をくりかえす事があり、妊娠にも影響がある場合もございます。

 

 29  頻尿

日常生活下で健常者でトイレの回数が多い場合は、下垂体ホルモンと睾丸のホルモン検査、膀胱、前立腺などの泌尿器科検査を受診いたしましょう。精液検査も必要です。

 

 30  療親戚、家族性

遺伝子や体質が似かよった集団では、性的環境の部分も男女を問わず関連性が出てまいります。挙児に恵まれないケースが多い場合は丁寧に不妊検査を行いましょう。

 


31   包茎・仮性包茎

これは不妊症とは何ら関係ありません。包茎の方の電話相談を戴くのですが不妊とのかかわりはないのですが、それより心配なのが包茎に溜まる垢が女性を傷つけないように雑菌の繁殖を防ぎきれいにお手入れしてください。不精の人は切ってしまいましょう。

 


32   抗精子抗体

ヒューナーテストで精子がいない、精子の死骸もないほどの時は、この抗精子抗体価の検査が必要です。陽性反応の場合は、自然妊娠は不可能になります。体外受精や顕微受精による治療で挙児が求められますが、この抗精子抗体価陽性患者さまの多くは、男性では精子の劣化、女性では卵子の劣化状態も併行して存在する場合もありますので、この劣化卵子の処置も重要です。

 

33   夫由来の着床遺伝子

着床に関するさまざまな不妊原因を取り上げておりますが、その一つに、この着床遺伝子の問題がございます。これは、夫由来の常染色体が関与しております。胎盤形成に関しても夫由来の遺伝子が働きます。流産、分割停止、分割速度の低下や胚盤胞の時の胚のランク付けに使う記号の(例)AAクラスやBCクラスと言う右側の英文字にも注意をしてください。受精卵は妻のものではありません。

 

 34  漢方薬の長期投与

漢方薬の特徴の一つに科学的薬理作用が不明なことです。そして、穏やかに効くとの考えもございます。しかし、漢方薬を処方する方はホルモン濃度の検査や精液検査を行う事無く処方が続きます。改善に向かう場合ばかりではなく副作用も懸念されます。充分な注意が必要です。

 

 35  精巣発育不全

精巣の機能やその働きなどが低下している状態は、妊娠を求めなければ、日常生活に於いては何ら支障は無いのですが、挙児希望のエリアでは、精巣の果すべき仕事がたくさんございます。そのひとつひとつの役割を充分に果しましょう。不可能であれば改善が必要です。

 

 36  いつも勃起状態です

勃起中枢の異常や腰椎損傷からEDになるばかりではなく、反対に軽い勃起状態になるケースもございます。精子に関する心配はありません。

 

 37  潰瘍性大腸炎、クローン病

潰瘍性大腸炎、クローン病は腸の病気で不妊症とは全く因果関係は発生いたしません。しかし、これらの疾病の改善薬によって、ハードな不妊に導かれてしまいます。投薬障害の中でも種類や体質によって症状もさまざまです。基本的にはS薬、P薬、T薬がございます。(例)S薬は、無精子症、無月経症エリアまで、精子数14000万/mlで100%奇形精子も確認されています。鍼治療では完全改善を目指します。

 

 38  受精卵分割スピードと分割停止

体外受精や顕微受精では、体の外で卵子と精子の受精→分割を確認しながら進めます。その中で、受精卵の分割速度が遅かったり、途中で分割が停止してしまう事もございます。前述のようにこれらは、男性由来のものでしっかり見定めて改善をはからないと何回体外受精を実施しても中途半端で同じ結果だと思います。

 

 39  高プロラクチン

プロラクチンは間脳中枢から支配を受けて、PRF(プロラクチン促進因子)、PIF(プロラクチン抑制因子)が拮抗的に働き体をコントロールしております。プロラクチンの異常は中枢性なのか、下垂体性なのか、薬物投与の副作用なのがその理由のポジションから治療方法が違ってきます。男性不妊症エリアではフィードバックを脅かす因子のブロックシグナルとして考えております。

 

 40  千差万別

我々が、ペンギンやイナゴの大群を見ても一匹一匹全く同じものにしか見えませんが、彼らにすれば千差万別で一匹一匹の違いが判るのだと思います。ペンギンなどは、夫ペンギンや妻ペンギンを間違うことが無いと言われます。我々人類も、生活環境下では一人一人の特徴を感知して風貌や個性から鑑別しておるものですが、生殖エリアの精子では卵子を選ぶ、卵子が精子を選ぶ能力はありません。製造元は同じでも精子や卵子の世界でもそれぞれに"違った風貌や個性をもつ"精子や卵子が存在いたします。

 


ポイント解説 
 NO.21~40   重要なことは
○薬品の使用法を間違えると、男性の生殖環境に悪影響が発生いたします。
○左右両側に感染するとムンブス無精子症もあります。
○成人後のムンブスは健康人と見分けがつきにくいが、睾丸硬度が極めて低下
○自己免疫疾患と不妊治療にとって最大の敵です。