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D3(生理3日目)の決断 |
治療の出発点 | |||||||
女性の生殖エリアのホルモン動態は「生理→卵胞期→排卵期→黄体期」の順にホルモン濃度も常に変動して、生理周期の環境をサポートしております。常に正常な分泌をしているかどうかを確認して対策を講じます。排卵期の卵胞チェックと採血、LHサージ検査をしてタイミング法を実施する事は有名ですが、それ以外でも重要な監視地点がございます。その一つがD3(生理3日目)の検査です。ここは、自然妊娠や体外受精の対応の出発点です。細かな環境調査や治療を行うか否かを判断する重要ポイントです。希望する治療環境や思ってもみなかったポイントで結果を生み出せるようフォローアップいたします。 |
1 | 生理3日目の失敗しないスタートライン |
前周期にピルを使用して生理になった場合
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・生理3日目の下垂体ホルモン濃度は安定値を示す場合が多いが、下垂体機能に係わる事とは別に考えましょう。LH、FSHなどが一桁台でも次に進む判断材料にはならない。この辺の数値に妥協してAIHやIVF-ETに進むことはDrの知的判断でコメントはできない。 |
前周期カウフマン療法実施していました |
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一般的にカウフマン療法を行うことは「無月経症」を意味しますが、体外受精エリアでは採卵の為の行為と考えましょう。これで卵子の改善や採卵がスムーズになったとしても、最後の最後で結果が出ない事も受け入れてからの対応と考えましょう。 |
生理不順がある人の生理 |
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・下垂体や卵巣や関連ループに問題がなければ、安定した数値が得られます。子宮内膜症、自己免疫疾患や様々な肉体的異変が存在すれば、ホルモン数値に現れます。些細な異変やホルモン濃度に違和感を感じたら根本的な処置と改善をはかりましょう。 |
生理3日目のLH |
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・LH値は2~5未満を理想とします。LH<FSHがLH>FSHでなく、LHが7~8以上でLH>FSH場合は除く ・LHが高値の場合は、女性では黄体機能に関係、男子ではライデッヒ細胞-テストステロンに関係する ・LHが10以上になると、卵巣機能の低下や卵巣機能不全の環境があると考え、40才前でも、10代でも、閉経や更年期を視野に入れて生殖医療に取り組まなければなりません。なんでもかんでも、"卵子が採卵できればよい"と言う前後や患者様の生殖能力の変化に気付かず進める生殖医療をご一考を。 |
生理3日目のFSH |
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・前周期や継続的投薬療法を行っていない場合は、FSHが5~9までに抑えたい。卵巣機能の環境の検査です。FSHtが20、35でも採卵するDrもいる。基本的には、「良質卵」の定義の一つとしてFSH値を10未満と考えて行動しないと「無駄な事」になりかねません。体外受精「お金の切れ目が縁の切れ目」にならないようにする賢い患者様の選択を致しましょう。 ・FSH値が15.0以下がART(生殖医療技術)を行うポイントと考え、一桁台での技術供与を容認しよう。10.0以上はDrからのARTのススメに「NO」と言おう。 |
リセットやピル使用時の生理3日目のFSH値の特例!! |
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・生理3日目にLH⇒正常、FSH⇒35、E2⇒<LOWだったら ・生理3日目の採決の際、前周期にソフィアC、ドールトンなどの薬剤を利用して行ったリセットやカウフマン療法後の生理3日目の採決では、上記の数値になる事もあります。 ・ハリ治療でも黄体管理用のツボを利用すると、生理3日目の採決で上記のような数値になります。目的にもよりますがこれはとても良い事です。
・上記の状態は、リセットがシッカリできすぎると逆転現象でFSH値⇒35などになり、「閉経かな?」のご不安がありますが全くそうではありません。しっかりできた黄体の中で十分な休養が得られた証拠になります。当然、卵胞も成育し、排卵もスムーズに進みます。 ・生理から行うスプレーなども、投与量と個人差により卵子の成長が妨げられることもございます。体外受精でショート法をご利用の際はご注意下さい。Drが説明すべきことですがなかなかお忙しい方゛々なので堪(こら)えてください。スプレーによるアクシデントはこの周期での体外受精等は中止になります。
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無月経から復帰した患者様の生理3日目のFSH値 |
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・無月経からの復帰を果たしたすべての方ではないが、一部無月経エリアの患者様は、生理復活者の下垂体機能と卵巣のループの形成の際に、一時的ではありますが中枢組織の分泌行動を電気的刺激により低下させFSH値を110mIU/mlまで上昇させて、階段を降りるようにダウンさせる方法で生理が復活した方は、D3採血時FSHが30台や40台でも採卵可能です。体外受精利用時はFSHが閉経以上の数値でもご安心してください。LHも高くても、順調に生理周期や排卵が確認され妊娠に至るケースがございます。「FSHが高いから」と言ってさじを投げるDrはいないと思いますが、このようなケースは稀ではなく無月経エリアでは1ブースを占め存在しております。無月経の治療は無精子症と同様で、治療結果の有無が明らかになるので取り扱い医療施設は極稀です。 |
カウフマン療法実施中の生理3日目のE2値 |
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・E2(エストラジオール)の採血データは20~70の範囲が許容範囲、35~55が理想値と考えます。 ・E2がLOWや<5だったら経過観察とD8~D10の範囲中に卵胞確認を行いましょう。卵胞が適した大きさに成長し、E2値も150前後が確認されればOK。 ・卵胞が10mm未満で停滞気味の時は、何もしないでこの周期をスルーしましょう。 ・E2値が100以上あったら残卵障害として、その周期何もせず。
・残卵障害は、前周期中に卵子が成長し生理期を超えてD10前後の日に排卵することが多いが、この卵子は採卵してまで使用する価値は無い。また、もっと早い方は、生理中にLHがサージし排卵状態になる場合もありますが、この卵子も費用をかけて採卵する価値はありません。 |
やっと来た生理
& D3 |
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・黄体ホルモンの長期投与は下垂体機能低下症を発症する・・・無月経症の合併と数年かかる無月経の改善治療 ・やや高齢者に利用する、"ホルモン値が悪いから一回でも黄体ホルモン製剤飲んどいて"こんな発言と行動が何回かリピートされると・・・生理不順、不安定生理周期、てきとうな時期に卵胞が育つ、更年期前症状として「体外受精人生」が妊娠せずに短命で終了 ・中途半端な黄体ホルモンの利用は、考えなくても毎周期来ていた生理が「やっと来た生理」になり、生殖機能の根幹を揺さぶられ心中穏やかならず |
2 |
生理3日目のリスクの検証と調整ポイント |
前の生理周期が未破裂卵胞や無排卵だったら |
前の生理周期に不正出血が頻繁に発生していたら |
生理終了後も下腹痛や不正出血が継続的に続いていたら |
D3・・・FSHが15以上(E2正常値)だつたら |
D3・・・LHが10台だったら |
D3・・・LH>FSHだったら刺激法を考慮? |
D3・・・E2→10未満、FSH→45だったら |
D3・・・E2→100以上だつたら |
D3・・・E2→300 卵胞径→20採卵する? |
D3・・・FSH→5~9 LH→2~5だつたら |
D3・・・FSH→1~2 LH→0.5前後だつたら |
D3・・・PRL→70だつたら |
D3・・・生理量が異常に低量だつたら |
D3・・・生理量が異常に低量だつたら |
D3・・・インフルエンザ等ウイルス感染時は? |
D3・・・前生理周期が60日周期以上だつたら |
D3・・・T-CHO、LDL値が高値の人は |
D3・・・T-CHO、LDL値が高値の人は |
D3・・・貧血は大丈夫ですか |
D3・・・自己免疫疾患のある方は |
D3・・・A1Cの高値の人対策は考慮する? |
D3・・・Dダイマーを考慮する? |
鉄欠乏性貧血があったら移植まで行いますか? |
D3の環境:FSH15以上は体外受精を中止しよう |
D3の環境:子宮内膜症のある方のFSH15以上はまだ自然妊娠でも可能 |
D3の環境:前周期黄体ホルモン投与、FSH35以上でも体外受精OK |
D3の環境:黄体管理ハリ治療中でFSH35以上でも体外受精OK |
D3の環境:LH>FSHは誘発剤の使用に注意、PRLが上昇しているはずです |
D3の環境:LH>FSHは劣化卵子の改善を行わないと体外受精でも無理 |
D3の環境:LH>FSHはハリ治療か医師処方のA1C改善剤 |
D3の環境:E2が100以上は体外受精中止 |
D3の環境:E2が200以上で40歳以上の方と無月経タイプはD3~D5で採卵 |
D3の環境:脳腫瘍が無くPRL値が30以上→潜在性PRL、間脳、甲状腺? |
D3の環境:自己免疫疾患患者様は、プログラムの違う処置を行います |
D3の環境:E2低下症の場合は、医師はDHEA、ハリ治療はT-CHOコントロール |
D3の環境:無月経エリアではFSHが35程度は当たり前で採卵 |
D3の環境:AMH(卵巣年齢)は0.1未満でも、採卵が可能です。 |
低温期で排卵までの日数が短い時は残卵障害周期や更年期 |
EFS、変性卵、未受精、多精子の対応処置を考えよう |
低温期のE2値--卵一個で250以上確保できておりますか |
レトロゾール、ヘマーラの誘発では、E2が200程度でも成熟卵に |
LHサージが12程度でも排卵してしまうことあり。高齢者注意 |
FSD、性機能低下症 問題ないと言われるが? |
残卵障害の対処方法 |
LDL、T-CHO改善薬・・・内科と薬剤師に相談 |
軽微な卵巣の炎症に注意 |
D3 β-HCG が軽微な陽性に注意 |
卵管水腫ありますか・・・着床に注意いたしましょう |
子宮奇形があったなら |
埼玉県熊谷市久下901
℡048-528-2050
日本ハリセンター